院長の奈良です。2024年10月30日，アメリカのサンディエゴにて開催されたISPPS(International Society of Periodontal Plastic Surgeons: 国際歯周形成外科学会)のAnnual meetingに参加，講演してきました。ISPPSは世界中の歯周外科治療やインプラント治療の専門医の集団で，年に一度，アメリカ歯周病学会の年次大会に合わせて開催される学会です。今年は18人の演者がいましたがそのうちのひとりに選んでいただきました。

海外ではインプラント治療や歯肉退縮（歯ぐきさがり）の治療が日本よりも盛んで，歯周病専門医の仕事の中でもそれらが大きな比率を占めています。私は歯周組織再生療法の新しい術式を考案，発表させていただきました。歯を支える骨が根の先の方まで溶けて無くなってしまっていても，高い確率で比較的安全に治療できると思われる方法です。

この方法は，歯周組織再生のみならず，歯肉退縮の治療や歯間乳頭再建の治療にも応用することが可能で，今後色々な場面で活用できる方法だと考えられます。海外の先生にも興味を持っていただき，発表後には多くのご質問をいただきました。

海外での発表は準備が非常に大変ですし苦労も多いですが，終わった後の充実感，達成感は格別だと思います。また機会があれば挑戦したいと思います。

ISPPS終了後にはアメリカ歯周病学会に参加しました。インプラント周囲炎の講演が多かったと思います。インプラント治療が盛んなアメリカですが，その陰でインプラントが歯周病になってしまうという問題が多く発生しています。インプラントはとても良い治療の一つだと思いますが，歯周病治療を行わない歯医者さんでインプラントをすると，インプラント自体が歯周病になってしまうリスクが高まると考えられます。

世界ではいまインプラントの歯周病が大きな問題として認識されています。インプラント治療をご検討の方は，必ず事前に歯周病を治すことをお勧めします。

当院は歯周病，インプラント治療を専門的に行なっております（歯周病専門医，歯周インプラント認定医，International Team for Implantology Fellow)。

神奈川県湘南エリア，藤沢，茅ヶ崎，平塚，寒川近辺で歯周治療，インプラント治療をご検討の方は一度ご相談ください。

茅ヶ崎駅前奈良デンタルクリニック

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