関東10大学歯周病学講座・日本臨床歯周病学会関東支部合同研修会に参加してきました。
関東10大学歯周病学講座・第100回 日本臨床歯周病学会関東支部合同研修会 に参加してきました。
今回は「歯周治療におけるエビデンスと臨床知見」をテーマに、1日を通して多くの講演を拝聴しました。
歯科医師向けのプログラムだけでなく、歯科衛生士・歯科技工士のセッション、文献を読み解く文献発表、学生によるプログラム発表など、非常に内容の濃い1日でした。
学生プログラムでは、重度歯周炎の患者様について、診断から治療方針までをマインドマップ形式で整理し発表されていました。臨床経験が限られる中でも、しっかりと理論に基づいて治療計画を組み立て、落ち着いて発表する姿が印象的でした。
文献を読み解くプログラムも非常に興味深く、再生療法やその材料の使用の有無によって治療結果にどのような差が生じるのか、新しく発表された論文を分かりやすくまとめた紹介があり、大変勉強になりました。
歯科医師向けプログラムでは、歯周組織再生療法における新しいフラップデザインの提案や、食いしばりと歯周病の関連性、さらには3Dプリンターを活用した治療など、多岐にわたる興味深い内容が紹介され、大変学びの多い時間となりました。
また、今回は開業医の先生方と大学所属の先生方が一堂に会する貴重な機会でもありました。
研究や論文執筆に取り組まれている大学の先生方の視点と、日々の臨床を中心に診療されている先生方の視点、そのどちらの発表も聞くことができ、お互いに学び合える非常に有意義な1日となりました。
今後もこのような機会を大切にし、得た知見を日々の診療に還元していきたいと思います。



監修:歯科医師 奈良嘉峰