National Osteology Symposiumで講演して参りました。

院長の奈良です。

9月6日・7日に開催された National Osteology Symposium 2025 に、が依頼講演のスピーカーとして登壇いたしました。

テーマは「メンブレンを用いた歯周組織再生療法を再考する」というもので、最新の研究成果や臨床経験を交えながら、歯周病やインプラント治療における再生療法の現状と今後の展望について発表いたしました。

このシンポジウムは、Osteology Foundation(オステオロジーファウンデーション) が主催する、世界的にも権威ある歯科イベントです。

ヨーロッパやアジアなど各国から著名な歯科医師が集まり、最先端の歯周病治療やインプラント治療に関する講演やハンズオンコースが行われました。

日本国内の歯科医療従事者にとっても貴重な国際的交流の場となり、多くの参加者で盛況を博しました。

講演では、歯周組織再生療法におけるメンブレンの役割について、これまでのエビデンスを整理しながら、臨床での適応や限界、さらに今後の研究課題について発表しました。

従来から使われてきたGTR法やエムドゲインとの比較、骨欠損の形態や症例選択の重要性など、臨床家にとって実践的な内容であり、参加された先生方からも多くの質問が寄せられました。

講演後にはの東京歯科大学歯周病学講座 教授である齋藤 淳 先生を座長とし、著名な先生方とのディスカッションも行われ、国際的な視点から活発な意見交換がなされました。

今回の学会では、再生療法に関する最新の研究だけでなく、インプラント周囲炎のマネジメント、ソフトティッシュマネジメント(歯肉の取り扱い)、骨造成法 など幅広いテーマが取り上げられ、当院の診療にも直結する知見を数多く得ることができました。

また、海外の著名な演者である、Isabella Rocchietta先生のハンズオンコースでは、新しい外科テクニックやマテリアルの使用法について直接学ぶ機会もあり、非常に充実した内容でした。

当院では、日々の診療にこうした最新の知識と技術を積極的に取り入れ、患者さまに還元できるよう努めています。歯周病治療やインプラント治療において、できるだけ歯を残し、失われた組織を再生させる治療法は、患者さまの生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

今後も院長をはじめスタッフ一同、国内外の学会・研修会に積極的に参加し、最新の歯科医療を地域の皆さまへ提供してまいります。歯周病やインプラント治療でお悩みの方は、ぜひお気軽に当院までご相談ください。