サイナスリフトをしてインプラント治療を可能にした症例

治療前

治療後

サイナスリフトとは上顎の骨に厚みがないため、インプラント治療が難しい場合に行う治療です。
上顎洞底挙上術(じょうがくどうていきょじょうじゅつ)とも呼ばれる骨造成術の一種です。

上あごの奥歯の上には上顎洞という空洞があります。
歯を支える骨の厚みが歯周病によりなくなってしまった方や、元々骨の厚みがない方はインプラントを入れるだけの骨の厚みが十分に得られないことがあります。

サイナスリフト(上顎洞底挙上術)をすることにより、骨の厚みが造られ、上顎洞までの距離が十分に得られるため、安心してインプラントを埋入することができるようになります。

実際にサイナスリフトをしたことによりインプラント治療ができた方の症例を見てみましょう。

50代男性
右上の奥歯にインプラント治療を希望されていましたが、骨の厚みがなく他院ではインプラント治療ができないと言われて当院へ来院されました。

浸潤麻酔を行ったのちに、歯肉をメスで切開を加えていきます。全層弁で切開、剥離をしていくと上顎の歯槽骨の側面が見えます。

上顎洞がみえるように、歯槽骨を窓のように丁寧に削りとります。

上顎洞粘膜(シュナイダー膜)を上顎洞側に剥がしたのち、空洞に増やしたい分だけの骨補填剤を詰めていきます。

この症例ではGeistlich Bio-Oss(ガイストリッヒ バイオオスを使用しました。

くり抜いたときの自家骨を、元の位置に戻し、

その上にメンブレンを置いて動かないようにします。

この症例ではGeistlich Bio-Gide (ガイストリッヒ バイオガイド)を使用しました。

切開剥離していた歯肉を元の位置で縫合していきます。このときはジーシーソフトレッチ 5-0を使用しました。

手術の後、12週間はお顔に腫れやアザが出る可能性がある処置になります。

また、当日の夜から朝にかけて鼻血が出ることもあります。

腫れや出血は時間とともにおさまってきますので、ご安心ください。

治療の時間は約60分です。

その他、手術の後の注意事項については内容によっても異なりますので、詳しくは歯科医師やスタッフにお問い合わせください。

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