歯ぐきが腫れて血が出る患者さんの治療例
治療前
治療後
30代女性
歯茎が腫れて血が出てくるということで、当院へ来院されました。
歯医者さんに定期的に通う習慣はなく、クリーニングは数年ぶりとのことでした。
はじめに、お口の中の状態をこのように写真で撮影させていただきました。
撮った写真を見ながら、健康な歯茎の状態と比べてどのような状態になっているのかを一緒に考え、どのようにしたら健康な状態に戻るのかをお伝えしました。このようなお口になってしまう原因は歯磨きでの磨き残し(=プラーク)と歯石の沈着です。
それらを説明したところ、患者様からも歯磨きの仕方を教えてもらったことがなかったので、正しい磨き方を知りたいというご希望がありました。
小さなお子様がいらっしゃるとのことで、通院が難しい日もあるとのことでしたが、なんとか時間を作っていただき、まずは歯磨きの見直しから一緒に進めて行くことになりました。
お家でも時間を作るのがなかなか難しいとおっしゃっていましたが、とても熱心に歯磨きをやっていただいてました。そのため、歯磨きの確認は2~3回ほどで終わり、歯茎の赤く腫れている状態が落ち着きましたので、次のステップに移ることができました。
次のステップとしては、長年かけて溜まってしまった歯石を取るという治療です。
初めの歯茎が赤く腫れている状態で歯石を取ってしまうと、歯茎が傷つきやすいため腫れが引いた後に歯茎が大きく下がってしまうリスクが高いので、歯磨きをきちんと見直し、状態が落ち着いたタイミングで歯石を取るのが理想的です。その点も事前にご説明をさせていただき、ご理解していただけていたので、私達も患者様もやっと歯石を取れますね!と嬉しい気持ちで進めることができました。
歯石が取れると、歯と歯の間に空間ができ、歯の表面も本来の歯のツルツルとした舌触りになるため、患者様はとっても喜ばれていました。(私達も綺麗になった歯を見るととっても嬉しい気持ちになります!)
歯磨きの正しいやり方の確認と、歯石をとるというこの2つの治療により腫れていた歯茎が改善され、見た目や臭いもよくなりました。治療後の写真も見ていただき、患者様もとても喜ばれていました。
お口の状況により、治療の回数や期間は大きく異なります。
歯磨きの確認と歯石を取るだけでは改善しないこともあります。その場合は歯科医師による歯周病治療も必要になります。まずは歯科医院で精密検査を受けて、現在のお口の状況を知ることが大切です。